そろそろ寒くなってきましたが
暑い日と寒い日
バイクの乗り方も変わってきますね
今日はそんなお話です
まず 何が変わるか
パッと思いつくのは 服装ですね
真夏でもグローブ付けて ゴテゴテのライダージャケット 着てる人にとってはあんまり変わらないかも知れませんが
バイク屋のくせに舐めたカッコで乗ってる僕なんかは大きく変わります
それについては後述します
そんな事はえーとして
暖機運転 大事になってきます
あんまり知らない人もいますので ちょっとややこしい話は抜きにして
簡単にお話しして参ります
毎日乗ってる人でも 夜 家に帰ってきて 朝 出発!
って時にね エンジンの中身のお話
一晩かけてじっくりとエンジンオイルが下へ下へ流れてます
という事は?
1番オイルのヌルヌルの欲しい シリンダー(筒)とピストンの間のオイルもすっかりカサカサになってますね
次にカムシャフトとホルダーの間や まあエンジンってのは どこもかしこもヌルヌルが欲しいんですよ
でね たまにいるんですが エンジンをかけた瞬間 メッチャふかす人
よー考えて!
そんなヌルヌルのない状態でそんな高回転 回すとどうなります?
摩耗がかなり早くなります
何がかっこいいのかわかりませんが そんな人 いますよね
あと 暖気やゆーて エンジンがあったまるまで 無理に回転上げる人
同じです
さらに 以前 エンジンオイルのお話
custombikelight.hatenablog.com
でもしましたように オイルってのは寒いとドロドロです
温もってくるとサラサラになってきます
っちゅー事はね 冬の1発目 オイルはかなり流動しにくい状態であるわけなんですよ
なので 前の記事では書きませんでしたが
夏は硬めのオイル 冬は柔らかめのオイル 入れる事も多いです
っちゅーわけで 夏もそうですが特に寒い日のエンジン始動
出来るだけ 回転を上げないで頂きたい
チョーク引くと勝手に回転上がりますが 僕はあれでも高すぎへん?とか思ってしまいます
あと、シリンダーはだいたい鉄です ピストンはアルミです
熱膨張というね 熱くなると大体のもんが、体積増えますよね
それがね鉄よりアルミの方が大きいわけなんですよ
さらに、シリンダーって筒なので ゆーたら大きな穴です
熱膨張すると体積が増えるので 穴が小さくなると思うじゃーないですか
なぜか穴は大きくなるんですよ
なぜなのかは知りません ググってください
で、メーカー様はエンジンが温もった時に ちょうどえー感じの筒の内径と ピストンの外径
に合うように熱膨張を見越した寸法で作ってます
という事はね
冷えてる状態 寒ければ寒いほどね
シリンダーはちょっとだけ穴が小さい
ピストンはかなり外径が小さい
極端にいうとそーなってます
ゆーたら ズコズコなわけです
ズコズコで嫌なことって何よ
なんですが ここはクランクの回転の関係で ちょい難しくなってきますが
ピストンが上行ったり 下行ったりしてる間にね 「ピストンが振る」と言ったりしますが
ピストンの右上と左下が擦れながら上がって、左上と右下が擦れながら下がる
ズコズコの分 ピストンが斜めに上に下に動くわけです
そこへきて オイルのヌルヌルもちょびっと?
さらにオイルがドロドロのせいでなかなか来てくれへんやん!
エンジンにとって最悪の環境が冬の1発目なんですよ
これを見ても 暖気せずにぶん回す?
アホでしょ?
おっしゃ 俺 出来るだけ低回転で5分は置いとくわ!
なんですがね ここで一つ問題点があって
住宅街に住んでる人 朝の早くから 5分も直感マフラーのバイク 置いとかれへんやん とかね
あるでしょう?
なのでそんな人は、できるだけ低回転で 2000ー3000回転くらい?でゆっくりと走り出してください
3ー5分走れば上等です いつも通りぶん回して走ってください
250ccの3000回転ならまあ50キロは出ますから 充分ご近所さんに迷惑をかけないところまでは行けますよね
スクーターの人は アクセルを半分以下でゆっくりとね 走り出してくださいよ
あとね 昔 ヨシムラさんやったっけ 忘れましたが とにかく僕なんかよりエンジンにとっても詳しい人がね 貴重なお話をなんかの雑誌でしてまして
アイドリングって 1番エンジンに負担なさそうですよね
それが実は 長時間のアイドリングは回転が遅すぎて ピストンが横に振りやすい
結果 シリンダーとピストンの寿命を減らす らしいです
とするならね ただでさえ 冷えてズコズコのところ アイドリングでほったらかしていると よけいに悪い ってなことも考えられるのかもね
まあ エンジンの話はそれくらいにして
次に大事なのがタイヤです
タイヤってゴムですよね
ゴムってのは冷たいと硬化する ってな特性を持ってます
まあ樹脂なのでいろんな種類があって そうならないゴムもあったりするのかも知れませんが タイヤは硬化するタイプのゴムです
朝一 エンジンかけてすぐ 家を出るコーナーをマックスバンクで出たるねん!
チュル
ドン
ガシャ
うぎゃ
あるんですよ
特にギャラリーがいるとね カッコつけて颯爽と去っていく様を見せたくて
そんなブサイクな展開になる人 たまにいます
走ってるとね タイヤは摩擦熱で 本来のグリップを取り戻してきますゆえ
エンジン同様 あったまるまでは ガマンして大人しく乗ってくださいよ
あとね とっても大事な事
直の知り合いではないんですが 知り合いのバイク屋さんとこのお客さんの話
防寒具の一つにマフラー 首に巻くやつね あるじゃないですか
そりゃーバイク乗ってると首元 寒いんでね 巻きたくもなりますが
あれね かなり危険です
風でマフラーがほどけて ビヨヨーンとなったマフラーがチェーンに絡まって、
そのまま首を後ろに引っ張られて転倒!
それがもっと走っていれば もしかするとスプラッタな展開だったかも知れませんが
その人は転倒時に運良くマフラーが離れて助かったそうです
仮面ライダーもマフラーしてますが あれはチェーンに届くほど長くなさそうですよね
チェーンってのは ゆーたら100キロや200キロ 大型になれば400キロほどの重量を
前に転がすほどのパワーを預かってます
そこに何かしらのもんが絡まるとね そりゃ〜人の力では対抗できません
あんまりね 寒いゆーて ビラビラなもん 身に付けない方が良いかもね
と長くなりましたが 冬には冬の気をつける事
バイク屋から見てね ちょっと気になった事でした