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先輩と元レーサーのお話


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前のブログでは ドヤわからん先輩と 元レーサー

けちょんけちょんに書いちゃいましたが

この二者は もうね 全国津々浦々 どこにでも存在して

全国のバイク屋さんを困らせています

 

とか 悪口ばっかり書いてんと いっぺん彼等の立場になって考えてみましょうか

 

 

 

 

俺はパン屋さん

趣味はバイク

休みの日はYouTube見ながら愛車のメンテナンスをしているぜ!

とある日  高校時代の後輩がバイクを買ったと

ヤフオクで買ったそのバイクは 実動と売っていたに関わらずなんとも調子が悪いらしい

よし ここは先輩風を吹かすチャンス!早速後輩のバイクを見てやる事に。

まずはバッテリーとエンジンオイルを変えてみた

やっぱり調子が悪いままだ

4気筒なので 出来ればやりたくなかったがタンクを外してプラグを変える事にしよう

なんとかタンクは外れたが プラグキャップが硬くて外れない

オリャ!

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おう!コードだけが抜けてしまった!キャップは残ったままだ!

後輩にすかさず コーヒーを買ってこいと命じた

そう この醜態を後輩に見られたくない!

少し遠めの自販機を指定して やつが帰ってくるまでになんとかしなくては!

。。。。。

ふう 何とか元に戻せた

ような気がする。。。

やっとプラグにアプローチできる

しかし、交換したが 何やら 余計に調子が悪くなった

どうする俺

もう手に負えない気がしてきた

そう 俺はパン屋だ

こんなもの 初めから手を出すべきではなかったのかもしれない

しかし 後輩にその心の奥底を覗かれては 今後の上下関係に影響してしまうかもしれない

ここは伝家の宝刀!

「あかんな!ハズレ引いたお前が悪いわ。同調ちゃうか?」

これで俺のメンツは保たれたのか!?

ん?

タンクを載せるとなんだかさっきよりグラグラする気が。

まー もうこの状況を早く脱したいのだ!

ヌル

おう タンクのボルトを締めすぎたのか?

まあ 後輩にはバレないだろう

 

 

 

その後、後輩はバイク屋に持って行き 数日後 修理完了の連絡があって

引き取りに行った時のバイク屋さんのお話

 

「終わったでー  大変やったわ」

「やっぱり同調が悪かったん?」

「はい?同調以前にキャブが詰まってたわ。まあヤフオクにはこんなん多いからね」

「先輩に一通り見てもらってんけど」

「先輩って整備士?」

「自分で触ってるみたいやけどパン屋さん」

「ほんでか!プラグキャップとコードがゆるゆるに刺さってたのと、タンクの固定ボルトも折れてたし、ラバーも付いてなかったし、オイルのドレンボルトも締めすぎて潰しかけてるし、わやくちゃな整備してたんでね」

「そーなん?」

「まだプラグが斜めに入ってなかっただけ良かったよ。もうパン屋に触らせたらあかんで!」

「わかった。。。。ありがとう。。。」

「先輩の前に持ってきてくれたら この半額くらいでよかってんけど。〇〇万円です」

「うううう。。。。先輩め!」

 

ってな 面白おかしく書いてるようですが これ ほぼ実話です

さらには こんな実話 どこのバイク屋さんも沢山経験しています

してないバイク屋さん この世にないんじゃないですか?

ビビる人もいると思いますが、耳の痛い人もいるでしょーねー

 

あと、次に多いのが元レーサーね

これまた 本当に厄介な存在で、レースしてたら整備士になった気でいる人が多く

先輩同様 わやくちゃになってから放り出して そんなバイクをバイク屋さんが修理してます

レーサーって走る人でしょ?

大食いタレントが 一流シェフ並みの料理作れる?

作る人と食べる人 一緒?

走る人と直す人  一緒?

普通に考えてよ

 

でね ほな先輩や元レーサー

これらと整備士 何がちゃうねん!?

と思うでしょ?

整備士も生まれつき整備士ではないので 上の二者が犯す失敗を既に経験してるって事ですよ

で、その失敗の先のもっと面倒な事を想像出来てるって事ですよね

多分先輩も パンを焼くときはそんな感じでやってるはずなんですよ

 「ここで手を抜くと 全部廃棄する事になるねん!だからしっかりやるねん!」

そう 先輩もね 自分の畑ではしっかり職人なんですよね

で、僕がパンを焼くと 手を抜いて不味いこげこげパンを食う事になるんでしょ?

一緒やん

 

ってなわけで お金にシビアな人ほど まずはバイク屋さんに持って行く方がね 僕は全然安上がりだと思うんですよ

先輩や元レーサーに頼んで、たまたま 上手にできれば良いですが それが回を重ねるほど 手痛い出費の可能性が上がります

でね 一番違うのは 先輩は壊してもメンツを保てなくなる程度ですが

整備士が壊すと それを直すなり 部品を調達するなり

商売と言う大きな責任のもとでやってるわけですので そりゃ 慎重にもなりますよね

 

ってなお話を聞いて それでも先輩に触らせる?

かどうかは君の判断なので これ以上はなんとも言えませんがね。

 

僕は無駄な材料費を使わずに 300円のパンを買いに行きます

後輩がパンを焼くのに困ってても

「いらん事せんと、パン屋でパン買え!」

と助言します