CustombikeLIGHT カスタムバイクライトのブログ

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自分に合っていないバイクの合わせ方


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こんにちは

Custom bike LIGHTの木野です

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もうずっとお客さんの相談に乗っていてね

最近もお客さんから同様のご相談があったのが

「バイクが自分に合ってない 」というね

今日はそんなお話です

 

当店は改造屋なので 合ってないなら合うように作りなおす

ポジションで言えば ハンドル交換から もっと言えばハンドルを一から作る とかね

そんなご依頼が少なくありません

ただ、そのお客さんがもしね 

そのバイクに乗って 2週間以内の人だとすると

お断りというか ちょっと様子を見てもらうわけです

 

カスタムバイクってのはやっぱりね スタイルを重視するあまり 乗り心地をその分犠牲にしたりもします

セパハンなんか 普通に考えてもしんどいですよね

リジットバーで、衝撃を胃に受けたり

スイッチを不細工だからと小さくして 操作性が悪くなる

長い方がかっこいいやろ とロンスイや フォークの延長 レイクしたステムに変更して 小回りが利かない とかね

なんとも乗り心地を悪くするのがスタイルを優先したカスタムです

 

なんでそんなことするん?

かっちょえー! そう思ってしまったスタイルがそれならね シャーないですよね

それに乗りたいんだ!とね 10万円握りしめて免許を取りに行って

お仕事頑張って やっと手に入れたそのスタイル

でもね いざ乗ってみると なんチュー乗りにくいバイクや!

 

「ハンドル変えて〜」

とね 当店の門を叩いたりするわけですが

何もカスタムバイクに限らないですよ

ノーマル車であっても やっぱりそんなお客さん多いです

 

で、2週間 様子を見ろと 言われたお客さん どうします?

我慢して乗るわけです

お仕事 バイク通勤なら それをしんどいなー とか思いながら通勤してます

で、2週間後

「慣れたわ!」

割合でいうとどれくらいですかね〜

半分は超えるでしょうね

 

大体ね 2輪って乗り物が不安定極まりない乗り物でしょう?

チビの頃 チャリでも乗ってみよか

いきなりスーイスイってな人 います?

まずは2輪に慣れるために 猛特訓したでしょう?

 

それを大人になると忘れてしまうのか 「慣れ」という感覚をね

まとまった一定収入をゲットするようになり マニーでどないか解決しようとしてしまうんですよね

 

なので、お財布の中身までは知りませんよ 知りませんがね

マニーの少なそうな大学生とかフリーターとか そんなお客さん

頑張って貯金するじゃないですか それでやっとカスタムする!

それがどんなにしんどくても 「どないかして」 なんてこと言いません

そう そのハングリーさが「慣れ」というものを加速させているようです

なんとも次に来店される時にはケッロっとした顔で上手に乗ってますよ

 

例えば ポジションでいうとね

前傾姿勢 しんどいんですが それもある程度は慣れます

腰から下がブラブラだから全体重が手首にかかって疲れる

ニーグリップして 下半身を固定すれば上半身の重みはある程度腰へ配分できるわけですよ

でね それを知ってても知らなくても 多分ね 人間ってのはちょっとでも楽な姿勢がないか

頭じゃなくて体が勝手に探るわけです

それに必要な時間が僕はね2週間くらいじゃーないかとね 思うわけですよ

おそらくはその間に手首の筋肉もちょっとは増強してるのかもね

 

それはリジットでも同じですよ

大きな段差がありそうなところでは 本能的に腰を浮かしたりね

レイクツリーなんて どこがどうなってるのかわかりませんが 知らん間にフラフラしないで乗れるような力加減を勝手にゲットしてます

 

チビの頃 補助輪を外す?輪っかが二つ?乗れるわけないやないか!

がね 特訓から2週間もすれば 知らん間に立って漕いで加速する程マスターしてるでしょう?

加速するには立って ペダルに体重を乗せるんや!

なんて事 誰かに教えてもらいました?

勝手にやったでしょう? 考えたわけじゃなく 体が勝手にね

 

カスタムバイクでもノーマルでも なんならバイクじゃなくても良いですよ

もっとね 自分の持ってる「慣れ」の力を信じて欲しいんですよ

君の体は君が思うより 環境に柔軟に対応します

 

自転車に乗って 行動範囲を広げたいな〜

友達とかみんなで走り回りたいな〜

その原動力が君を不安定な2輪を慣れさしたんですよ

もし 慣れというものが人間に備わっていないとすると この世に自転車はございません

 

せっかく君が夢を抱いて こんなかっちょえーバイクでネオンの光る夜の街を疾走したり(最近はLED?)

海岸線を気持ちよく走り 山を攻め倒す

慣れる前にポイしてしまうには あまりにもったいない

 

セパハンがカッコよかったのに 不細工なアップハンに変えちゃった

ベタベタの車高がカッコよかったのに ショートサスに変えちゃった

フラフラするから なんだかフォークの短いキャプテンアメリカになっちゃった

 

ダサいでしょう?

 

そもそもスタイル重視のカスタムバイクなんざ

カッコつけたくて乗るわけでしょう?

中途半端なそれは 逆に不細工だとね 僕は思うんですよ

 

理想のバイクを手に入れたなら

それを駆る 理想の君になって下さいよ

 

その為に必要なのは 繰り返しになりますがね

頭でっかちになるのではなく

ネットで検索するのでもないですよ

心を無にして とにかく乗って下さい

体に君の愛機をなじませて下さい

 

でね 誰でも乗れる 安パイな 素直な イージーなバイクよりも

俺にしか乗られへん

そんなジャジャ馬に乗ってる君

それを苦もなく手足にように操る君

僕はね カッチョえー!

そー思いますよ

 

改造屋がそう思うのですから すれ違うバイク乗り サービスエリアで会うライダー達

そんな目で君を見るでしょうね

 

 

 

 

 

 

と、自分のお仕事を減らしてしまうような今日の記事でした