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エンジンのお話とネットの知識


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先日 昼ごはんを食べながらYouTubeを見てたんですよ

でね バイクの整備動画 なんてもんを見ていると

多分D-トラッカーだと思うんですが それを「エンジンバラして構造 教えたるわ!」

みたいなね なんとも上からモノ言いよるやんけ ってなやつを見てたんですよ

のちに知ったんですが その人 かなりの有名人で本まで出版しているとか

 

で、ふむふむと見てますと フライホイールに刻印しているTマークを探しながら

「圧縮上死点はどこかなー」

とかおっしゃるわけです

 

は?

単気筒のTマークが圧縮上死点だと思ってるの?

ほんまに整備士なん?

それからというもの なんだか彼の動画が面白くなってきて 2-3個見て飽きました

 

本まで出版する人でも

バイク屋さんと名乗っていても

すごい再生数のバイク動画をあげていても

エンジンの構造って 知らないもんなんですねー

 

f:id:CustombikeLIGHT:20191031093934j:image

 

という僕 全て熟知してるか?っちゅーとね そりゃ知らない事も沢山ありますが

少なくとも Tマークが上死点ではあっても圧縮か排気かバルブを見ないことにはわからない

という事はわかってます

 

と前置きが長くなりましたが エンジンなんかワケワカメ

ってな人用にね まあ簡単にお話しできればと思うわけですよ

 

エンジンっちゅーても まあ種類は沢山あって

4サイクル 2サイクル ディーゼル ロータリー 色々ありますが

今 一番多い一般的な4サイクルのお話

 

まずね エンジン動かすには ガソリン 要りますよね

ただガソリンだけだと爆発はしません

いっぺん道にガソリン撒いて火 つけてみてよ

爆発なんてしません

一瞬 気化したモノがボワッと燃え広がりますが あとは灯油みたいにメラメラ燃えるだけです

エンジンってのは 石油ストーブじゃーないんですから もっとね ボカン!てな爆発が欲しいわけです

というわけで 気化というか霧化させるわけです

それだけでも足りません

その霧化したガソリンをギューっと圧縮するんです

でね もーパンパンまで圧縮したらそこに爆発のきっかけの火花 飛ばします

それがご存知の通りプラグ ってやつですね

もーやめてー 俺 パンパンやねんー!

ってなところに火を入れられると そりゃーすごい爆発 するわけで

それがね ピストンを押し下げてクランクやらクラッチ チェーンを通してリアタイヤに伝わり

バイクは前に動くってな寸法です

 

超簡単にいうとね それだけなんですが

その一つ一つに先人達の苦労があるんですよ

 

その苦労を知ったかぶって偉そうに言ってる割には間違ってるとか かっちょ悪い人もよく見ますが

さっきのTマークもそうですが、ガソリンと空気 どんな割合で混ぜたらえーの?

それを導き出したのが誰なのか知りませんが 大体15:1 なんですがね

これを質量比とか言ってるボケもいたような?(さっきのユーチューバーだったかも)

質量比って。。。 空気にはほぼ重さはないでしょう?

そんな割合でガソリン入れても 絶対にエンジン 動きませんよ

質量比でいうと 忘れちゃいましたが 6万だか6億だか とっても大きな数字です

なので15:1

これね 体積比です 1のガソリン体積に 15の空気体積 混ぜてエンジンにほりこんでよ

ってな事ですね

 

で、4サイクルだとね 

1 そのまぜまぜしたガソリンをエンジンに入れる吸気工程

2 それをパンパンに圧縮する 圧縮工程

3 そこに火をつけて ボカン! ってな燃焼工程

4 燃えたもん もーいらんわい とお外にホカす 排気工程

この4つがあるわけです

でね 筒の中をピストンってな ゆーたら筒にピッタリの丸っこいもんが上に行ったり 下におりたり

してるんです

筒の上が燃焼室になります

 

ピストンが下に行く時に

筒の中の密閉空間 当然ピストンは下におりたくないでしょう?

プッチンプリン 底のちょっぽりを折らないと出てこないでしょう?

そこで燃焼室の上にある蓋がパカっと開くんですよ

その蓋の先にはまぜまぜ済みのガソリンが待ってます

ピストンに吸われるように まぜまぜガソリン 入ってきます

これが1の吸気工程ですね

で、次はピストンが上に行きます

ここで蓋が閉まるんですよ

すると密閉空間に戻った燃焼室

さっき入ったまぜまぜガソリンがギューっと圧縮されます

これが2の圧縮工程です

やめてー ってなほど ピストンが上に上がりきったところ

これを圧縮上死点と言いますが そこでプラグに火が飛びます

(実際は燃え広がる時間を考慮して火を飛ばすので上死点のちょっと前ですがわかりやすいようにね)

ここでさっきのお話 ガソリンが超爆発! ボカン! タイムボカン

ピストンは下に吹っ飛ばされます

これが3の燃焼工程です

でね ピストンが上に行ったり 下におりたり

これね クランクってなややこしいもんについてるからなんですが

まあ バスケットボールくらいに思っといてください

(詳しく知りたい方はググってもらえれば もっと専門的なページ あります)

下に吹っ飛ばされたピストンが今度は跳ね返って上に上がってきます

そこで さっきとはまた別の蓋が開くわけですよ

その蓋の先は そう マフラーです

ピストンに押し出されて燃えていらなくなった燃えかす マフラーからお外にポイ

これが4の排気工程ですね

 

今度は 下に下りるピストン そこでまたまぜまぜガソリンの待つ蓋が開き 1の吸気工程に戻ります

ってな具合でね4サイクルエンジンは動いてるんですよ

(これでお分かりのとおり この一連の4つの工程を1サイクルとして

 ピストンは4回ストロークしてますよね

 ストロークってのは 一番上から一番下に またその逆を言います

 なので4スト とか言いますが ホントはね 4ストローク1サイクル っちゅーわけなんですよ)

 

という事はですよ

ピストンが2回 上から下に 上から下に 動いている間に 上の蓋はそれぞれ一回ずつしか開かないわけです

このサイクルの間に上死点(ピストンが一番てっぺんに来る位置) 2回あるでしょう?

それをね Tマーク(今 上死点ですよのマーク)で 排気工程の上死点か圧縮工程の上死点か なんでわかるん?

という 整備士なら超初歩的なお話だったんですが わかります?

わかりませんよね

 

まあ こんな事 ゆーてるおっさんもおるなーくらいにね 思っといて下さいよ

ただね これをきっかけにモーチット 詳しく知りたいよ

もしそー思った方はね YouTubeでもググってもらってもいいんですがね

それを発信してる人気ユーチューバーがそんなレベルなので

できればね 二つ三つ 同じようなものを見て下さい

どれも同じことが書いてあれば それが正解なんでしょうが

このページもそうですが 一つのものを盲信すると そのおっさんのレベルでしか知れないことになりますからね

もっと言えば そのおっさんが間違った事を言ってると その間違った知識を正しいものと信じちゃうわけですよ

出来れば専門書を読んでいただければと思うんですが まあ専門書は読んでて面白くありませんしね。

ちなみに こんなやつ

 

ネットや雑誌の知識をさも物知り顔でひけらかして もしそれが間違ってたら どう?

さっきのユーチューバー同様 醜態晒すのは嫌でしょ?

なので 当ページでは 僕が使った物しか紹介しませんし 知識もひけらかしません

ネットや雑誌の疑わしい情報じゃなくって 僕の経験でしか発信しませんので

物足りないところもあると思いますが どうぞ ご理解ください

一応 店の看板 背負ってやってますからね

 

(かのユーチューバーも 看板背負ってましたが。。。。)