CustombikeLIGHT カスタムバイクライトのブログ

大阪市のオートバイ 販売 修理 カスタムショップです

MENU view raw

エンジンオイルのお話


スポンサードリンク

前回の日記では とあるユーチューバーの批判めいた事を書きましたが

そんな事はどーでもえー

エンジンのお話からね

それと密接に関係するエンジンオイルのお話

 

当店のお客さんでもたまにいるんですが

「オイル交換 自分でしてるねん 車のん余るから」

ってな人います

 

まーね エンジンっちゃーエンジンなんで 車のオイル 入れるっちゅーのもわかりますが

じゃー なんでこの世には2輪用オイルってあるん?

 

そこんとこ ちょっと見ていきましょうか

 

いつも通りね ややこしい話はヌキにします

JASOとかAPI とか わけのわからない記号が乱立すると面白くないでしょーからね

 

でね バイクっちゅーのは大きく分けて2タイプございます

 

ミッションを足でカチャカチャやるタイプ

(カブみたいな クラッチレバーなしもこの部類)

アクセル捻ったらそれだけで走っちゃうスクータータイプ

 

何がちゃうかっちゅーと クラッチなんですよ

前者は クラッチをエンジンオイルで潤滑してます

後者は ドライな環境でエンジンオイルとは別のところにクラッチが付いてます

(前者でも乾式クラッチなら後者に当てはまりますが まああんまりないですから割愛)

 

でね 車のオイルには 省燃費成分 モリブデンってなもんが入ってるんですよ

前回のエンジンのお話で 筒の中をピストンが行ったり来たりする ってなの したでしょう?

筒もピストンも金属です

金属同士が その行ったり来たりを毎分数千から1万回 ウロウロしてるとどう?

ギシギシゆーやんか

なので その隙間にヌルヌルのもんがあるといいでしょう?

エッチな想像 する人もいるかも知れませんが まさにその通りです

でね それがヌルヌルのオイルの役割の一つなんですが オイルのヌルヌルをさらにヌルヌル度

増したろやんけ! というのがそのモリブデン ってもんです

ただ、通称ミッションバイクは 前述の通り クラッチもオイルに浸かってます

オイルくらいのヌルヌルは欲しいけど モリブデンまでヌルヌルされると 俺 滑っちゃう!

ってなわけです

クラッチが滑るとどうなるか

クラッチレバーを離しても 最悪は前に動かなくなっちゃうんですよ

なので ミッションを足でカチャカチャするタイプのバイクは 車のオイル

入れんといて下さい

クラッチ バラすのは結構な手間です

という事は工賃も結構しますからね

 

一方 スクータータイプはクラッチがオイルとは離れているために車のオイル 使えるやん!

そー思いたいところですが 

オイルの粘度 ってのが今度は関係してきます

粘度ってのはヌルヌル度 みたいなもんです

ヌルヌルに越した事ないやん なんですが ヌルヌルすぎると筒とピストンの動きが鈍くなります

さらさら過ぎると さっきのようにギシギシになるので 適正な粘度ってもんがあるわけですよ

でね そのヌルヌル度を表すのに

10w-30 とか 20w-50 とか オイルのカンカンのどっかに書いてます

大体 一番前面にわかりやすく書いてますけどね

前の数字は 寒い時用の数字 後ろの数字はあったまった時用の数字ですが

ここ 大阪では 前の数字は無視します

君が雪山に住んでたりするなら大事な数字になりますが

基本 バイクはエンジンがかかっちゃえばアッチュー間に熱くなるので

後ろの数字が大事になってきます

 

オイルっちゅーのは 冷たいと超ヌルヌルです

これを硬いと表現したりもします

エンジンをかけてあったまってくるとサラサラに近づいて行きます

そのサラサラ具合が 後ろの数字になります

 

 

でね 最近の車はエコムード満載なので 超サラサラタイプのオイルを使います

さっきのお話の通り あんまりヌルヌルがすぎると 筒とピストンの動きが緩やかになっちゃうのでね

無駄にロスする分 エコではございません

プリウスの推奨オイルなんか 0wー20 だったりします

20っちゅーたら バイクではあり得へんくらいサラサラなんですよ

大体多いのが40くらいです

それくらい バイクはヌルヌルが必要なんですよ

そのヌルヌルが欲しいエンジンに サラサラすぎるオイル 入れるとどう?

ピストンと筒 ガサガサになるでしょう?

エッチな想像した人 まさにその通りです

 

よっしゃ!じゃー俺のスクーター 後ろの数字が40の車のオイル 入れたろか!

ならね 問題なく使えますね

 

で その粘度 当然 ミッションバイクにも大事になってくるんですが

空冷は 水冷と違って比較的 エンジンが高温になるので ヌルヌル度 増して欲しいです

旧車は現行車と違って 精度の部分でも甘かったりするので ヌルヌル度 増して下さい

上に当てはまるバイクはメーカー指定が40でも 当店では50を推奨したりしています

やっぱり 長持ち して欲しいわけですよ 

 

と、ヌルヌルのお話はそれでいいとして

次は 「色んな種類 あるやんか 結局 どれがえーの?」

グレード ってもんがオイルにはあるんですよ

ただね Aのメーカーのハイグレード

Bのメーカーの中くらいのグレード

なんかBの方がいいような気がする とかね あるんですよ

なので あんまりね 当店はグレード表示はアテにはしていません

じゃーどーするん?

君のよく行くバイク屋が押しているオイル

それが良いオイルと信じて下さいよ

 

でね バイク屋も オイル 一種類しか置いてない ってな事はないと思いますよ

少なくても原チャリ用と 大型バイク用 くらいはあるんじゃーないですか?

当店は原チャリ用にヤマハオイル

ちょっと大事にしてるねん な人用にワコーズのプロステージ

めっちゃ大事にしてるねん な人用にワコーズのタフツーリングとトリプルアールをメインに

 

 

こだわる人用にモチュールやエルフもチョイチョイ置いてます

ワコーズは 僕の経験ではハズレはないです

 

ちなみにこれは都市伝説的お話かも知れませんが

大型ホームセンターに メーカーのオイルが安く売ってたりしますが

あれ 中身は安物のオイルが入ってるんだとか

そんな事 言ってる整備士がいましたが 当店の設備ではオイルの分析なんざ

出来ませんから そのお話 ホントか嘘か 調べるすべを持ってません

もし ホントなら怖いので バイク屋さんか 2りんかんや 南海部品みたいなとこで買うのが

いいかも知れませんね

 

 

まあ種類とかグレードとか もっと知りたい人はググって頂ければ

沢山詳しいページが出て参りますので そちらでどうぞ

他にもオイルの役割には 冷却や洗浄など ありますが それもググれば出てきます

 

で 良いオイル入れたから当分安心!

と思っている方が実は危険でね

高価なオイルを入れて5000キロ 乗るよりも

そこそこのオイルを入れて2000キロで交換

こっちの方がエンジンには優しい事が多いんですよ

 

オイル交換をサボったせいで 焼きついたエンジンの修理

バイク屋さんならわりとしますが 毎回ね その都度 口をスッパマンで言うんですよ

「今回の修理代が7万円やんか オイル交換1600円やで

 オイル交換 43回分やで

 ちゃんとまめにする方が絶対に得やから」

で、メーターにマジックで次のオイル交換時期を書いて お渡しするんですよ

抜いたオイルの状態によって 汚ければ1500キロ 割と綺麗なら2500キロ 足してね。

それをきっちり守ってくれるお客さんは TODAYでもスクーピーでも10万キロを異音なく突破してくれるんですよ

そう オイル交換を頻繁にする方が 実は君の愛車に優しいだけでなく

お財布にも優しいんですよ ホントはね

 

ってなわけで オイルの種類 気になるところですが

もっと気にして欲しいのは 交換頻度 ってな事ですよ

酷いエンジンなんかは ドレンを抜いてもオイルが出てこない

ヘッドカバーを外すと ガム状になったオイルがへばりついてる とかありますからね

 

バイクも男性諸君も やっぱりヌルヌルの方がえーやんか

 

とね 今日はちょっと おふざけが過ぎた内容でしたが

そんな事よりも 交換頻度だけは 記憶の片隅にヌルッと置いといて下さいよ