今回のご依頼は CB750 K4 です
2年ほど前にオーナーがどこかで買ってきて
まあ ボロい状態で 調子も悪い
ほな 修理ついでに速くする? オリジナルに拘れへん?
ってなわけで FCRキャブと 点火にダイナ ヨシムラのハイカム入れて
鈍臭いノーマルとは段違いの通勤快速使用に変貌しました
すると人の欲というのは底が無いもんで
「今回は乗ってて目に付くところ 気合い入れて綺麗にしろや!」
とのご依頼です
ついでに 「ポジションがなんか気に入らん」
っちゅーわけで ハンドルも変えちゃいましょうか
サイドカバーとヘッドライト 外しちゃいましたが こんな状態です
まあ 年式相応にあっちこっちバッチくなってます
「サイドカバー ヒビ入ってるけど」
「補修しとけ!」
当店 塗装もやってますが 純正色に調色なんて高等技術 持ってません
サイドカバーはいつもの塗装屋さんに旅立って行きます
とかやってると
「車検やわ」
そーですか。。。
ノーマルシールドビーム
なんか中でカラカラゆーてる
どーせ 車検通らんのでしょうから H4入る様なやつ 探してみましょうか
乗ってて目に付くところ
きちゃなくなったヘッドライトボディーもそうでしょうね
ここは黒なので 当店で塗っちゃいましょうか
と 塗装を剥いでると
これまた割れてるやん!
まあこれくらいは チョイチョイっと補修して塗りましょうか
で、長年こき使われたハンドル周り
まずはインジケーター 綺麗にしましょうか
さすが人気車
文字パネルと インジケーターレンズがアフターパーツで揃います
となると一旦バラして ボディーをウエットブラスト
からの 磨き倒し!
アルミの渋い質感が出ました
元々 黒なんで オーナー 黒に塗れってゆーかなー
と不安を抱きながら ラインすると その10分後 店にやって来て
「えーやんかー 渋いやんかー!」
良かった良かった
で、次はメインスイッチのステー
きちゃないので
アチョウ!
アルミで作りました
作りながら ドリルド あったらカッチョよーなるんちゃうか?
とか 思っちゃうと最後
無駄にしんどい作業しちゃいます
今回はドリルドっちゅーても 穴は貫通させてません
アルミにこんなピッチで穴空けちゃうと強度がね 心配でしょうから
しかし 貫通より 全部の穴を同じ深さにっての方が手間だったりします
付けるとこんな感じ
ちょっとやりすぎ?
ですが 見に来たオーナー
「えーやんかー!こんなん見たことないわ!」
良かった〜
で、オーナーが持参した新品メーター付けまして
だいぶん綺麗になって来ました
っちゅーわけで 続きはまた来週!
CBやZなんかの旧車
オーナーの趣味って大きく二つに分かれますよね
一つは
ノーマル至上主義!
もう片方は
別に拘れへんよ
ってな感じでね
どちらのお仕事もしますがね
僕はどっちかっちゅーと後者が好きです
改造屋ってのもありますがね。
50年前のバイク
そのままノーマルで乗るより
このオーナーの様に 今の技術で良くなったパーツを入れて
より速く より安定感を
そんなのが好きです
実際乗ってみると ノーマルなんかトロ臭すぎて面白くもなんともないのでね
やっぱりバイクは乗ってナンボ
僕はねそう思ったりしちゃいます
それをお客さんにはもち 押し付けませんよ
オーナーの趣味がそりゃ一番大事ですからね
ただね お客さんが そんな感じで改造した旧車を見て
「もったいないなー」だとか言う人 たまにいます
オーナーの数だけその拘り あるんでね
ノーマル至上主義が絶対だ! 改造なんかすんな!勿体無いヤローが!
それを声高々に主張する人
嫌いです
現存する数少ないホンダ!
も良いですがね
それをベースにした 俺だけの俺仕様!
これまた良いもんですよ
僕はやっぱり 乗った時のことを想像してね
50年前のバイクが現行車をぶっちぎる!
ここにしびれちゃうわけですよ
人のバイクにケチつけてんと
お仕事頑張って 自分の気にいるものを自分で所有してくださいよ
今回のオーナー
正道会館の空手の使い手なので
このオーナーにはそんなノーマル至上主義発言 しないで下さいね
君の身が心配です。。。