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整備士の資質


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ヘボ整備士

そんな事 偉そうに言えるほど僕はスーパー整備士ではございませんが

そんな僕から見ても もーやめてよ ってな整備士います

今日はそんなお話

 

ただね 一つ 先に言っときますが 誰しもそんなヘボ整備士を経て

現在に至ってるわけです

そう 誰もが通ってきた道なわけですよ

という僕もモチ 通ってきましたし 今でも超イージーなミス することあります

でね 整備士という資質 僕は本当にちょびっとなんですよ

皆無?と言ってもいいほどです

修行時代も色んな先輩達から 「お前は整備士向いてない」

そう言われ続けてまいりましたが、そんな僕でも店を持ってチョイチョイカスタムできるようになったわけですから

これを読んで整備士を目指す君  どうか悲観的にならないで下さいよ

 

 

まずね 整備士 気長でないと務まりません

1時間以上磨いたり削ったり そんな作業 沢山ありますし

エンジン組んだら なんか部品が余った オーノーウ!一番奥のヤツやん!またバラすん!?

ってなケース 少ないながらありますし、キャブセッティングなんか何回も何回も

乗って キャブ開けてを繰り返します

という僕 まあ短気です  イラチです

なぜそんな事ができてるかって せなしゃーないからです

多分ストレスで早死にします

 

次に整理が出来ないと良い仕事はできません

工具やパーツをなくして 探すのにバイクを触ってる時間より長く費やす

そんな事 あるんですよ

バラしたパーツ ちゃんとわかるように分類して置いとかないと組むときにとっても時間 かかります

当店に来たことのある人ならお分かりかと思いますが

僕は先天的にお片付けが出来ない人間です

どっちらかってます

でもね そんな僕が見ても 散らかす人 いるんですよ

後のこと 考えずにバラしまくる人 います

道具を使ったら使いっぱなし ほったらかし

って人もいます

整理が出来ない人は 整備士 向いてません

っちゅーか作業完了まで途方もない無駄な時間を費やす事になります

 

次に自責と他責 って聞いた事あります?

問題が起こった時

「俺 ヘボやなー もーちょっと慎重にやったらよかったわ〜 次から気をつけよっと」

これねミスを自分のせいにしてる  自責ってやつです

 

「なんやねん!これ!部品の強度 弱すぎじゃい!」

「前の整備士が壊しかけとったんやな!」

一方これは自分のミスをどうにかして他の責任にしたがる 他責ってやつです

 

わかるでしょう?

どっちが整備士として伸びます?

何でもかんでも 何かのせいにする人は 整備士のみならず 何をさせても成長は望めませんよね

 

最後に 一番一番大事な事ですが

過去の従業員にもいつもいつも言ってました

「自分をアホやと思え!知れ!自惚れんな!」

例えば なんでも良いですがキャブ バラすとしてね

アホな奴ほど なんの考えもなしにバラします

僕の経験では アホほど自分の記憶力を過信してます

で、組む時 「ここどーやったっけ」

一方 自分をアホと知ってる人はね

バラす前に またはバラしながらいちいち記録します

どこにどう付いていたのか どんな角度で とかね

メモ取ったり スマホで写真撮ったり バラしたパーツはわかりやすく順番に置いてたり

でね 組む時 「どーやったっけ ちょっとスマホ見よ」

どっちが早く正確に作業を終えれます?

バラすスピードは遅くても結果 組み上がるのは後者

前者に至っては おぼろげな記憶でわやくちゃに組む 間違ってる エンジン不動 又は不調

なんで?キャブじゃないの? じゃーどこ?

もうこの人 ドツボにハマってます

 

「これくらいの事 覚えてれるよ」

アホほどそう思いがちでね  で、アホなんでしっかり忘れてくれてます

僕?

知ってます アホです

それを自覚してるんでね 必要なメモはキチンと取ってます

それでも 足りない事 あるのでね もっともっと 自分がアホだと認識する必要があります

なのでね、自分がアホだと知る賢さ

これね とってもとっても大事だとね 僕の経験でそう思います

 

 

 

 

逆に あんまり必要でないスキル

大事だと一般的に思われてますが

手先の器用さ

これ いる?

僕はね わりとチビの頃から器用でしたが そんな僕から見て 尊敬する整備士の作業

横で見てると なんとも鈍臭い

でもね 結果は僕より優れてるんですよ

なんで?

上記の 整備士の必要なスキルを僕より持ってるからですよ

不器用でも イライラせんと気長にトライして 満足いく結果になるまで 実に忍耐強く作業にあたってます

器用かどうかなんかね 整備士のスキルとしては二の次程度のもんです

それより大事な事 沢山あります

まあ 大体ヘボほど鮮やかさや 大胆さを重視しますが ヘボなのでしっかり工具なりパーツを壊してくれます

 

あとね  僕のブログではわりとけちょんけちょんにけなしている ググる能力

これね ある程度あった方が話 早いです

フォークオイル量を知りたい時とか

バルブクリアランスとか

結構丁寧に数字を書いてくれてるブロガー いますので そんなのにいち早くヒットできる検索能力

あったら良いですよね

ただね、ネットの知識を盲信してね

作業してるより スマホ見てる時間の方が長い人  います

人の経験をいくら読んでも自分の経験にはなりませんよ

もっとタチが悪いのが それを自分の経験だと勘違いする事です

で、実際にやらせてみると 全く結果を残しません

ググるなり YouTube見るなり それに1時間費やすなら 5分程度にして

残りの55分は手を動かしてるってな人の方が なんとも実戦向きな有能な整備士になれるとね

僕はそう思います

ですので 5分で知識を集めれる能力があるなら それは有用ですね

 

次に センス

これ いる?

ある程度はあった方がね 話は早い  程度のもんちゃいます?

整備に関してはね スポーツと違って 努力と根性 そこにセンス!

ってな事 ないんちゃう?

努力と根性だけで まあ 行けると思います

それをせずに 「俺にはセンスない」とか「向いてない」とか

アホを沢山見てきましたが 努力せずに センスを語るには5億年 早いとね 僕は思います

カスタムに関しては やっぱりね センス 必要かもしれませんが それも僕は

努力と根性で充分カバーできると思っています

とにかく人の真似でもなんでもしまくって 自分の引き出しをパンパンに詰め込んでるとね

直面した問題に 何かしらの引き出しから出てくるヒント あるわけですよ

そのために 色んなモノ じっくり観察しないとダメですよ

凄いバイク見たり、それを真似つつ そこに「俺色」ちょい足しとかね してるうちに

自分よりも周りがそれを認めてくれたりするわけですよ

その引き出し内を貯める努力もせずに「俺にはセンスない」

アホか

センスとは 努力を怠れる手抜き能力ではありません

 

 

最後に 一番要らんもん

前述と重なりますが過信です

整備士に限らずなんでもそうでしょ?

でもね 一度やった作業 次にまたやる時 誰でも自分を過信してまあ

1回目の作業より手抜きになっちゃうんですよ

別にね 命に関わらない箇所なら良いですが バイクって大体何かしらのそういう関係する箇所 多いです

そこを過信した適当な作業する  怖くない?

ってな具合に 僕自身もこれを書きながらね ケツをキュッと引き締めるわけですが

へっぽこ君の過信  これがもう手に負えません

大体がYouTubeとかネット知識なんですが もう人のそれを見ただけで「簡単〜簡単〜」

とね作業をして しっかり壊してくれる  失敗しよるんですよ

2回目の作業ならまだしも 初めてやる作業を YouTubeで見たからと過信するアッポケ

いるんですよ

ユーチューバーの事 神くらいに思ってない?

 

 

 

とね なんだか大体がまた    ネット知識を盲信する使えんやつ

的な内容になっちゃいましたが、ただね それすら経験なわけですよ

ネット知識でやってみたけど 上手くいかん!

よっしゃ!ネット知識は適当に読み流して 自分の頭を使うぜい!

と言う思考になれば その経験でこのへっぽこ君は 一つ階段を登るわけです

という この記事すらネット知識なわけですので

これも 適当に読み流して どうか 自分の手を動かして 自分の頭で熟考して下さい

これを読む君が何を目指しているのか知りませんが 多分ね 多くのお仕事と

繋がってるような気がしますよ

もっといえば お仕事でなくても趣味でバイク触ろっと

ってな人

20年以上バイク触ってる僕がヘボと自覚してます

君がヘボでないわけがない

ってな心でね 愛車と向き合って下さいよ

 

 

 

努力と根性

若い頃は 一番言われてムカつく言葉でしたが

今はそれを推奨する46歳の自称整備士のお話でした