CustombikeLIGHT カスタムバイクライトのブログ

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ガッツのある若者


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最近は忙しすぎて あんまりブログ書けてませんが

それを助けたろか!ってな 優秀な整備士

水曜日だけね やって来てくれます

 

どれくらい優秀かといえば

 

ジレラ サトルノ IOM

これ 何年も委託販売として ヤフオクに出してましたが ついに買い手が決まりまして

納車整備してますが さすがイタリア

あっちもこっちも 悪いというか 基本設計がアホというか(国産慣れしてるとね)

まあ 一筋縄ではいかないバイクですが

やっと一通り終わったぜい! ほな次は車検やな!

という段階で お手伝いさんの鈴木くんがやってきて

陸運局の車検予約  今日 一枠空いてるとな!?

「行く?」

「良いですよ!」

車に積むにも実にテキパキしております

で、ライトの光量に不安  ノーマルマフラーの音量にも不安

不安だらけの車検なので 現地で対策できるだけの部品や工具を用意するにも実にテキパキ

で、検査場にて 「僕 ライン行きますよ」

行けんの?なかなかこのバイクは手強いですよ?

ってな心配をよそに 1発合格!

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やるやんけ!鈴木くん!

5年 バイク屋で働いてましてん!と豪語する彼のキャリアは伊達ではありませんでした

 

で、車検が終わって 

飛び込み持ち込みのズーマーのマフラー交換もほぼ彼がして

塗装の終わったハーレーの組み付けも尽力してくれました

 

彼ね 2時間かけて 125ccで京都市右京区から来てくれるんですよ

いずれは 本業の傍 自分でバイク屋するねん!

だそうです

で、当店で改造のノウハウをパクって いざって時にはそれを活かそうかと

そんな算段だそうです

 

でね その本業ってのが介護関係の実に安定した職種で

バイク屋に比べると将来性 安定性もありますよ

で、彼が言うには 地元の整備士仲間なんかは 

「そんなぬるい商売すんな!やるならガッツリやれ!」

みたいなね アドバイスっちゅーか 苦言っちゅーか

そんなのがあるらしいんですがね

 

僕も以前 バイク屋ではありませんが 独立する若者の背中を押したことがあります

貯金をはたいて 借金をして大きな工場を契約

道具諸々揃えて 結果  1〜2年ほどで 飛んじゃいました

仲良くしてたのに 今は連絡が途切れちゃいまして

あの時 背中を押した事をね とっても後悔してたりするんですよ

 

独立ってね 大袈裟に言うと人生を賭けた大勝負なわけで

成功するなら良いですが 失敗した時  背中を押したり 自分の価値観を押し付けたり

その後の彼の人生のケツまで拭く覚悟で しないとね

そう思いますよ  っちゅーか その経験から学びました

 

だから僕は鈴木くんには 

借金はなしで!

欲しい道具は 利益が出たらそれで!

本業はやめたらあかん!

大事なのはね ストレートやアッパーじゃなくてジャブなんですよね

すぐに元の体制に戻れる様にね

 

ってな事 以前もブログに書きましたが

https://custombikelight.hatenablog.com/entry/2019/06/03/171215

 

まあ 彼なら大丈夫じゃないかと 思うんですよ

それはね 経験がある とか センスがある じゃーなくってね

しっかりとした足場と 理解のある家族があって

何より こんないかがわしいバイク屋

「ちょっと勉強させ!」

ってなダイブ能力の高さ

 

ひさしぶりにそんなガッツのある若者を見た様な気がします

 

 

 

 

 

そんな彼から見た僕

店 掃きよれへん。。。

工具 足蹴にしよる

咥えタバコでガソリン触っとーる

 

なんとも異次元の整備士の様です