こんにちは
Custom bike LIGHTの木野です
いやー 長かったです
ベース探しから完成まで とっても長かった。。
ベース車です
1JRですがフロントディスクになってます
これね ここ大阪のなにわナンバー地域 めっちゃ厳しいんですよ
で、構造変更するには寝屋川の陸運局に行かないと出来ません
っちゅーわけで すでに構造変更済みのベース車です
これで楽チン車検になりますね
オーナー様がディスク希望だったので このベース車探し かなり時間がかかりました
まあ ボロいですが そんなもん いつものことです
で、このベース車 CR 付いてます
付いてるとなるとこれも綺麗にしましょうか
ウェットブラストで新品の輝き!
取り付けてエンジンかけてみると 生きてますね!
というわけで カスタムスタート!
いらんもんは外しまして構想を練っていきます
っちゅーか今回の依頼はこのネットで拾ったTX500
デンマークだかどっかで作ったものらしいです
これのレプリカを作れ!ってなもんですから
どーやって近づけて行くかねーってなもんです
まずは色々タンクの案を出しましたが
オーナー様 気に入らん!完全コピーには同じタンクが必要!
というわけではるばるイギリスだかどっかからやってきましたタンク
日本にはどこ探してもありませんでした
タンクを乗っけてみてラインを見てみます
タイヤも可能な限り 太いの 入れました
140幅でチェーンケースとギリギリです
ノーマルは120幅なので20広げるのは結構冒険ですね
ヘッドライトは下げた方がラインが合うみたいです
この位置でゴーサインを頂きましたら固定にかかりますが
このタンク左右にコックが付いてます
まずいらない方を溶接で埋めちゃいます
前の固定ステーを作ってひっつけます
ノーマルタンクは肉厚が薄いのでクラックが入らないように出来るだけ広く受けるようにステーを作ります
後ろ側です
同様に広く受けますね
で、フレームにナットを溶接して
固定終了!
ついでにタンクの剥離をしてタンクの位置が決まりました
イメージ車がセパハンにフォーク突き出しなのでそこも再現していきますが
ハンドルポストの穴が気に入らないと。
社外品のセパハン用トップブリッジ
買って送ってくれました
今回のカスタムもパーツはヤフオクやアマゾンでオーナー様が買って
送り先を当店にするという感じです
次のリアのループ部分ですが 近頃こんなのがチャイニーズでございます
ループに尾灯 ストップ 左右ウインカーが埋め込まれてます
それをつけるべく不要なフレーム チョップ!
さらにフレーム上に施された補強もチョップ!
その部分を溶接で埋めて行きます
シートフレームが極端に短くなるのでこれくらいでモウマンタイ!
一人の作業では磁石が大活躍します
写真を撮るにもあーだこーだして撮るわけですよ
それをオーナーにメールして どーする?ってなやりとりの連続です
の前に携帯ホルダー あーだこーだセットしましたが のちにキーシリンダーが下に下がるのでこの作業は全部無駄に終わります。。。
倉庫に転がっていたアクセルホルダー
これ SRワイヤーに合うように加工します
タップを切って加工が終われば
ウェットブラストで綺麗になりました
さてループですがまずはフレームの中に丸棒をほりこんで溶接しときます
そこにループをぶっさす
これで表面だけの溶接より安心して乗れるでしょう
グリップヒーターがいるぞ!
というわけで仮で付けて 長さに制約のあるセパハンですから
どんなスイッチをつけれるのか採寸して行きます
こんな感じでね
オーナー様 あと3度寝かす! あと数ミリカット!
過去にないほど超シビアな依頼をされます
このループだけで10枚は写真のやりとり やってます
やっと決まって本溶接 始まります
まずは曲げた所 溶接して荒くスムージング
ちょっと細かくスムージング
さらに細かくスムージング
持ち上がったループの出来上がり
そこにテールランプになるチューブ 出し入れできるようにしとかないとね
このLEDもチャイニーズですから リカバリーの道 作っときます
やっと終わった。。。。
下側の溶接や補強は後でするとして
シートベース 作って行きます
ね フレーム上の補強 カットしといてよかったでしょう?
シートの乗る所 兼 固定する所 兼 フレーム左右の連結補強 しときます
ドライブレコーダーもいるということで届きました
オーナー様 この手の電気モン 好きなようで 今後もいろんなもんが追加されて行きます
イメージ車がね シンプルにと いろんなものをチョップしたイメージのバイクじゃーないですか
それを理想としつつ ノーマル以上の色んなパーツをつける
全く真逆のご依頼にたくさん悩みましたが
依頼は依頼なのでね 言われた通り 作るのが僕のお仕事です
シート下が汚れるのは嫌だ!
ということで リアフェンダー 作ります
SRの社外フロントフェンダー これ加工しましょうか
後ろ側はシートと共締でOKでしょう
前側はこれ専用のバーをフレームに渡します
オーバーな強度ですが これ 後ほどバッテリーケースの固定にも使います
シートの前側 タンクのステーが丸見え君なので
かぶします
で、骨を一本入れるとベースの強度は大幅に上がります
かぶした部分の横 プレートで埋めときます
これでこの部分が重みで下がってくることもないですね
で、当初からオーナー様 メーターに悩みまくっておりました
イメージ車はメーターすらチョップしてますから
日本で乗るにはメーター いりますよね
で、ノーマルくらい大きい方が良い!
大きすぎると思う という助言も虚しく 新車外しのメーターが届きまして
取り付けましたが 。。。。
全てを台無しにする不細工さです
というのも僕の意見ですから
オーナーのイメージを形にするのが僕のお仕事ですから
どーこー言える立場ではありません
サイドカバー 作って行きます
ここでもミリ単位の注文が入りますので作り直しを避けるために入念に
型紙製作して行きます
ちっこいので作り直します
型紙でよかった〜
こんな時に役に立つのが年末にいつもくれる業者様たちのカレンダー
この型紙はワコーズ製ですかね?
同じような写真ですが
細かく位置が指示通り変化してます
で、やっぱりこのメーターを固定する方向になったので位置を決めて行きます
ここが当たりますよ という写真です
型紙でゴーサインを頂き鉄板を切りました
持ち上げる部分のミリ単位の指示を受け取り写真を送ります
こんな感じですか?
ここもやり直しは嫌なのでワコーズ製の型紙の出番です
やっぱり途中で曲げろとオーナー様
よかった〜型紙で
ゴーサインを頂きまして溶接 スムージング完了!
固定ステーを作って6ミリ三本で止まります
SRの振動は破壊力抜群ですので これくらいの強度は欲しいですよね
今回は電気モン満載ですからバッテリーはもちろん必要ですが
ノーマルのちっこいバッテリーじゃ足りません
っちゅーわけで当店よく使うショーライバッテリー
リチウムで超軽量 その上ハイパワーです
それに合わせてバッテリーマウント作ります
ゴムで取れるようにしときまして
この辺かね?
リアフェンダーステーからバーをにょきっと生やしてその上にマウントします
後ほど補強もします
良い位置
サイドカバーにもすっぽり隠れます
あとはCDIとレギュレーター を重ねてマウントすれば限られたサイドカバーに隠れるゾーンの
省スペースになりますね
軽いっちゅーてもバッテリーですから 補強しとこっと
オーナー様
やっぱりメーターがデカすぎる!と
よかった〜
まずは簡単に取り付けれる位置にセット
こんなんあかん!
メーターが高すぎる!
というわけで ちょっと考えます
考えながらマフラー作ろっと
付いてたエキパイにオーナー様指示のサイレンサーを合わせて行きます
ブレーキ踏んでも当たらないように
さらにSRは キックが降りても当たらないようにってのが追加されます
で、届きましたのは 電圧計とUSBポート シガーソケットの黒い三連星です
電圧計はね 僕はオススメです
バッテリーの状況を確認しながら安心して乗れるので 心理的に大事なパーツです
オーナー様
「車載工具 いるぞ!」
というわけでサイドカバーにセットしましょうか
で、話はメーターに戻ります
これくらい斜めに?
モーチット近づける?
ライトとの距離も近づけて
こんな感じですか?ってな写真
サイドカバーが出来上がりました
壁を作って ゴムバンドでしっかり固定します
三連星もフレームにステーを溶接して完成!
この奥まった感じがグーですね
で、メーターの位置をあーだこーだ
やっぱりどうしてもキーシリンダーが邪魔だと
いつものようにキーシリンダーごと移設しても良いんですがハンドルロックはマストな感じです
あんまりやりたくなかったけど やりますか
キーシリンダーを下に下げます
下に下がった分 ハンドルロックの引っかかりをネックに溶接します
で、不要になったメーターのベロ
切り落としてさらにスッキリする社外トップブリッジ
見事キーシリンダーが下に下がりました
あんまりやりたくないってのはね トップブリッジにキーシリンダーは固定されています
ベタって感じでね
それが故にちょっとやそっとじゃもげないわけです
それをカラーをかんで長いボルトでキーシリンダーを止めてしまうと強度が落ちるわけです
ここの強度というのはね 例えば悪ガキがハンドルロックをへし折ろうと ハンドルを思いっきり蹴るわけです
トップブリッジにべたっと付いていればそう簡単にもげませんが
先のようにカラーや長いボルト その部分で悪ガキのキック力にもよりますが折れやすくはなりますよね
ハンドルロックという性質上 そんな強度がいるわけですが
最近の悪ガキ あんまりバイクを盗まなくなったんじゃーないですか?
悪ガキも 携帯触るのに必死なんですかね?
で、悪ガキにあんまり興味を持たれないSRやし
良しとしよう!
と、いろいろ大変でしたがやっと僕もかっこいいと思えるメーターになりました
シートベースを塗装してシート屋さんにゴー!
結構時間かかりますから 早めに出しとくと 完成はシート待ち という無駄な時間を過ごさなくて良いですね
タンデムステップのステー部分をカットしました
毎度の事です
エキパイのサイレンサーが付く段差の部分をフラットにします
ちょうど良いパイプを突っ込んで
溶接してスムージング
段差 わからなくなりましたね
で、先ほどカットしたタンデムステップのステー部分 この切れたところにナットを溶接します
これがサイレンサーの固定ステーになります
新品サイレンサーに歯を入れるのは嫌なので こんな感じでステーを作ります
ループ部分の補強をして行きますが オーナー様
ここにバーエンドウインカーを入れろ!
というわけでハンドルを切って補強部分にINしときます
こんな感じでウインカーがつきました
さらにもう一個リアウインカーを付けると
届いたのがこれ
チャイニーズは届いた瞬間 絶対に点灯チェックします
悪い場合は早く返品交換しないとね
ナンバー照明もLEDです
で、バッグステーがいると
作って行きます
SRは左リアステップはボルトオンですので そのベロ
ちょうど強度もあって使いやすいです
この手のステーは見た目より大変です
どこにどれくらいの力がかかって
折れるならどこからか とかね 考える事が沢山あります
あとはバッグを付けた時に ずり落ちない 風邪でばたつかない 前後にズレない
汎用のしょぼいアームや エーモンステーで組み合わせて乗ってる人
僕はある意味チャレンジャーに見えます
チェーンに絡まったら大惨事ですよ?
でもビビリな僕はさらにプレートで補強入れます
で、先ほどの2個目のリアウインカー
リアサスに沿ってスイングアームから持ち上げましたステーをセット
このウインカー 固定が両面テープオンリーなので貼り付け面積は最大にとっておきます
ナンバーステーです
これもサイドテールの縦付がダメになってから散々作ってますね
ナンバーが付けば見えませんがドリルドしてます
固定される箇所から遠くなるほど その重量負担大きくなりますから
それを軽減するための軽量化ですね
ループとタイヤがリアサスフルボトムすると当たるわけです
そんなのカスタムとは言いません
改悪と言います
っちゅーわけで当たる距離を採寸してアルミのカラーを作ります
サスをバラしてロッドにカラーを入れてまた組みます
新品サスのバネをバラすのはとっても気を使いますが
これでサスのストロークがタイヤとループが当たる前に底付きをします
絶対安心です
長い長いカスタムも終わってバラしにかかります
パテ 先やっときます
大嫌いな作業は後に回すほど億劫になりますからね
オーナー様 この不細工な色あせたコード使います?
という写真です
快く僕の好きなテイラーを購入頂きました
オーナー様〜
錆びてますけど使います?という写真
快く新調してくれましたが
ヤフオクでね二本で1万ちょっとのコピー商品があるんですよ
それいっときましょう!
トップブリッジ ウェットブラストしましたが
バフにしろ!との事で バフ屋に行ってこーい
シート下のフレームがモケモケ
シート皮の破れたところから雨が侵入
その通り道の行き先がこの部分だったんでしょう
綺麗に そして丈夫にしとかないとね
よー触るとあっちゃこっちゃ凹んでます
もーいや パテ嫌い
補強部分もフレーム単体になれば横から下から溶接できますから完成させてます
いらんステー類のカット 各部の本溶接
フレームは毎回大変です
キャリパーはもちろんモケモケです
ウェットブラストして
丸い部分はバフします
これくらいのバフは当店でもできます
前の記事でも書いてますが このウンコみたいなエアブリーダー
どないかしたいですよね
バフやメッキに出すパーツ達
なぜかブラストしとくと仕上がりが綺麗です
長いパテの格闘が終われば次はタンクコーティング します
これは本当にワコーズ製です
それ以外は使えない体になってしまいました
先ほどのウンコ
ステンレス製が届きました
小さなパーツですがね このボルト 綺麗に見えるバイクでも結構ここがウンコの事 多いです
ステンレス製でもうウンコとは半永久的にサヨナラです
ね
付けると違って見えるでしょう?
ここにウンコ付いてると嫌でしょう?
今回もギア抜け等は先に確認済みです
あとはクランク大端部のガタをチェックして 今回はクランクケースは
これで行きましょう
シリンダー ヘッドは今回はブラストです
クランクケースを塗りました
シルバーで!
というオーナー様
ポリッシュメタル という塗料を吹くと これシルバー?
ポリッシュしたメタル こんな黒くないやろー
と、塗料のネーミングに腹立ちながらメールすると
「えーよえーよ アクセントや」
ありがとー オーナー様〜
シリンダーのウェットブラストが終わりました
ヘッドと比べると雲泥ですね
エンジンの中にもウンコはいます
バルブとピストンですね
ウェットブラスト バルブはその後バフ
SRの大敵 カーボンから守るんですよ
ブラストの終わったヘッド
バルブのすり合わせして 組み付けます
今回選んだメーターは電気式のタコメーターなので
機械式の穴を埋めときます
別にね この中 オイルシールで外部と隔離されてるのでいらんっチャーいらんのですが
雨が溜まるとか そんなのからは守ってくれますね
オーナーの指示
ボルトナットは出来る限りステンレスを使え!
良い感じでしょう?
大方組み上がりましたエンジン
オーナーが横のクランクサイドカバー バフ!
という事でしたのでタペットカバーやチェーンテンショナーカバーもバフ出しました
綺麗やんか!
それをフレームに乗せて
ここからがカスタムで一番気を使うところ
しかし一番楽しいところです
ドライブチェーンのテンショナーボルト
これまた右のようにウンコってます
ステンレスで作っときます
フレームとエンジンを繋ぐホース
その抜けどめバンド 左のようにウンコ
右がステンレス製
ちゃうでしょう?
ここもちゃうでしょう?
バフしたトップブリッジにメーター 塗装済みのキーシリンダーを付けました
バーエンドウインカーも綺麗に収まりました
チャイニーズなのでいつ壊れるかわかりませんが リカバリー楽々にしてます
二人乗り するかもしらん というわけで
このシートではできへんやろうと思いながら 一番捨てても良いようなチープなタンデムステップ 付けときます
車検にも二人乗りの場合 いりますからね
レギュレーター もアルミですからブラストしてます
ただ、シートとサイドカバーをつければ全く見えません
輪っかがついてバイクになってきましたよ
マフラーはエキパイが錆びないように耐熱塗装してますが
耐熱テープ グルグル巻きの刑です
このあと 手や腕をチクチクに三日悩まされました
次からこれ巻く時 手袋してやろっと
ステップはブラストです
シフトアーム スタンドはクロームメッキ
これで自分の足が塗装を侵す心配はありません
右も同様にね
サポートは黒に塗ってブレーキ セットしました
右手を本決めです
グリップヒーター
オーナー様が絶対にいるといったキルスイッチ
マスターです
ブレーキホースはステンメッシュ バンジョーもバンジョーボルトもステンレスです
ここもよく錆びますからね
モチ 下側もね
もう電気モンのオンパレードで配線 超時間がかかりました
過去最高じゃーないですか?
コック これまたウェットブラストで綺麗にしときます
リアウインカーのポジションで白にも光りますが
車検に行ってダメと言われました
後ろ向きの白い発行は バックランプ ナンバー照明だけ!
らしいです
綺麗のに〜
メーターです
これまたチャイニーズ
壊れないよーに 祈ります
黒い三連星も動作を確認しときます
サイドカバー内には車載工具をセット
とりあえず車検号が出来上がりました
ループ内のテールは面積をクリアーしませんから 適当なテールランプ付けて
シートベルト クルッと巻いて
見事車検に合格して帰ってきました
超長い道のりでした
特に制作中が過去最高にこだわりの強いオーナー様
一つのものを作るのに 何日もメールのやり取りがありまして
進まない作業でしたが それに従いなんとか完成に至りました
商売の効率という点ではとっても悪い
もう依頼のフルカスタムはしない! と心に固く誓うわけですが
そんな苦労も完成すると忘れちゃうのが人の常ってなモンです
何より オーナー様がこだわり抜いて それを満足していただけるなら
それで良し なわけですよ
最近 インスタ見てても この手のリアがチョン ってなバイク流行ってますね
主にヨーロッパなんですかね?
ループバーにLEDチューブ 入れたろなんて思った事なかったんですが
かっちょえーやんか
左からグリップヒーター
デイトナ 集中スイッチ これ固定が弱くて取り付け困難します
デイトナ 薄型USBポート かっちょえー!
クラッチレバーホルダーです
右はさっき書きましたね
ナンバーステーもえー感じです
エンジンピカピカ
シートはいつもの明和内張様のあんこと表皮です
今回はスーパーゲルってもんが入っていて ケツが痛くなりにくいそうです
3連星も地味に鎮座してます
ここにバッグステー
タンク サイドカバーにYAMAHAエンブレム
携帯ホルダー
など付きます
スタイルと利便性の融合
それってね カスタムバイク作ってて一番高い壁だったりしますが
実際オーナー様が乗ってどう感じるか
それが一番大事ですよね
喜んでくれると良いな〜