ライトツーリング部の一員の原さん
普段はGSXに乗ってますが
GL買うから カスタムしろ!
との事で、当店 フルカスタムはもうしません
そんなスタンスですので、そんなノリで引き受けまして
やってきたのが
なんじゃこのオンボロ
ヤフオクで買ったそうですが、その文句が実働!
らしいです
いやいや 前ブレーキ固着してるやん
で、運送屋から来た時に 一枚の注意書き
「スタンド注意」
見れば もう粉になりかけてます
で、横にはみ出したVエンジン
コケるとたいそうですよね
エンジンはちゃんとかかるねんな! とかけてみると、ドボドボドボ
オーバーフローダダ漏れ
これで実働?
やりよるぜ!
オーナーに言うと「よっしゃ マシなん買うわ!」
届いたのがこちら
まあマシです
で、まずはキャブやって 普通にかかって 普通にシフトできるか確認しないとね
年式相応のモケモケが
ウェットブラストで 新品の輝き!
このキャブ ここが汚れてると調子悪いです
しかし 痩せてても調子悪いです
ゆるーいコンパウンドでキレイキレイしときます
オーバーホール完了!
内外 綺麗になりました
試乗もしたかったんですが ブレーキ固着なので 店内でチェックして
エンジンは行けそうですかね?
となると要らんもん 剥いでいきます
大量の不要パーツ
捨てるか売るか 持って帰ってもらうか
リフトを独占していたハーレー君には一度降りていただいて
GL君 優先してやっていきましょうか
そりゃね 客注より在庫車 優先してたら怒るでしょ?
まずは前足手術しましょうか
オーナーがヤフオクで落としたZX12Rの足回り
比べると全く取り付け方法が違いますが そんなもん わかってましたから!
12Rのアンダーブラケットからシャフトを抜いて
穴を合わせていきますが、こんなもん 圧入で行かないことには、乗っててガタガタ必須!
そんな時にちょっとずつ穴を広げるリーマー 活躍します
ここにGL君から抜いたシャフトをセットしますが、
当然 トップブリッジ のトップナットも形状 変わってきますので
作りました
ノーマルナットの上に旋盤で作ったカラーを溶接して さらに上に適当なボルトを溶接します
こんなぶっとくて、目の細かいタップ 持ってませんから しゃーなしで溶接作業しましたが
なんかこのハード感 良い感じちゃう?
トップブリッジ にドンピシャで入って、GLシャフトに噛むナットの完成!
アンダーは先にブラストで綺麗にしといて
シャフトを突っ込んで 上に抜けないように蓋部分を溶接します
これで上には絶対抜けない!
さらに写真はないですが 後ろ側に穴開けて もろともねじ止め
この二重の対策が安心して今日も寝れるコツです
スペーサーやら あーだこーだしながら やっと付いたぜい!
そしてかっちょいいぜい!
上から見ても良い感じ
このセパハン 位置決めが楽で良いね
微調整はできませんが 何よりしっかり付いてる!
ハンドルストッパーは適当にフレーム側をカットして タンク乗せてから調整しましょうか
お次は 12RフォークにGLホイールを合わせますが 幅が広くなったのでシャフトが届きません
バイク屋やってるとどこもそうですが もうバラしてホカそか ってなこと たまにあってね
20年以上 コツコツ貯めてるシャフトコーナー
こんな時 ドンピシャのシャフトをゲット出来るわけですよ
あとはカラーね
ですが、35パイの材料がない!
もー硬さも精度もいるし、外注しましょうか
ってな図面を書いて旋盤屋に送ります
とりあえず 待ってる間、シャフトを突っ込んで 暫しの間 眺めてます
いやー えー感じやん!
当店 フルカスタムはやりません
だったんですが、もーこーなったら!
かっちょ良くするぜ!
というわけで これを最後にフルカスタムのご依頼はお受け致しません